【感想】検察側の罪人観てきました【ネタバレ一部あり】

スポンサーリンク

f:id:igiman:20180903025708j:plain

検察側の罪人 観てきました。

 

週末&ファーストデイ(毎月1日は誰でも映画の鑑賞料金が安い日)と言うこともあり、やはりなかなかの人気で、前日の予約だと前方の席しか空いてなくて、ネットで映画館の空き席探していくつかの映画館を放浪し、結局、朝一番の上映時間で見ることに。

鑑賞中、数秒ほどうっかり寝てしまいました。

 

前半はネタバレなしで。ネタバレは、後半にありますので、ネタバレ読みたくない人は、最後まで読まないでくださいね。

 

 本編の感想(ネタバレなしで)

前評判ほど、気持ちが暗くなることもなかったし、考えさせられることはありませんでした。

私がサイコパス寄りでダークヒーロー好きだからかもしれない。

最近は復讐ドラマばかり探して観ていたからかなぁ。

それが影響しているのか「悪いやつはやっちゃいな!」というのが私個人の「正義」ということなのか。

 

感情移入できるキャラクターも特に無かったんだけど、やはりいつもながら“キムタクはキムタクにしか見えない”し、良い意味で格好いいダークヒーローにしか見えなかった。

でも、こういうダークヒーロー系の検事で、シリーズもので観たいなと思うのでした。結局のところ、キムタクが演じると何でもヒーローに見えるってのは、彼のが魅力なのかもしれないな、良くも悪くも。

前半、台詞回し、カメラワークが速いテンポで進んでゆく。

前半は、登場人物や関係性、設定を一気に見せられる感じ。

人に寄れば、追いつくのが大変かも。でも、このテンポ感は好き。

出演のほとんどがあまり観たことがない役者さんばかりなこともあり(舞台などで活躍されているのだろうか)集中してみていないと、関係性すら想像するのも追いつくのが大変だった。

 

ニノさんについては、ダブル主演と言うよりも、やはりサブの位置づけ。

真っ向から勝負を仕掛ける役割でもないかな。

酒匂芳さん演じる松倉と沖野との取り調べのシーンは圧巻でしたが、映画のストーリーの流れの一部で考えると、あそこだけとてもテンションが高すぎるような印象で、そこからストーリーがぐいっと来るわけでも無かったので、もったいないシーンだった。

 

劇中、気になる奇妙なシーン

劇中、時々、奇妙なシーンが何度か目につくのだが、これは笑っていいシーンなのか、なんの表現なのか全くわからないまま。

どういうシーンだったのかは、下へ下がっていただくとネタバレ枠がありますので、そちらでお読みください。

原田監督の映画は今まで見たことが無かったので、「関ヶ原」とか改めて見た方が、今回の作風も理解できるのかなとか、ちょっと考えてしまった。

 

松重さんが格好いい

最近、良い人キャラが多い印象だったが、飄々とした悪役キャラがかっこよかった。

正義について考える映画だと予告番宣などで聞いていたが、何が正義かと考えると一番「正義」がはっきりしているキャラなのではないかと思えるかっこよさ。

 

 

ここからちょっとネタバレ

だいたい、事前に予想はついていたが、エリート検事の最上が、過去に時効になってしまった自分の幼なじみ(可愛がっていて妹のような存在の女の子)の事件の被疑者が、今回の事件の被疑者に浮上したことから、法に遵守すべき人間が、個人的な感情に走って自分で裁きをしちゃうというお話。

犯罪に手を染めちゃうわけだが、そんな最上を変化を早々に気づくのが、実は学生時代にキャバクラに潜入してそのレポを出版&ベストセラーになったライター、橘 (吉高由里子)。

今度は検察に潜入し、レポを書く仕事を請け負っている。

最上の学生時代の友人である前川が、闇献金疑惑事件に絡み失踪していることから、その情報を得ようと最上を見張っている。

そんななかでの松倉の事件に、最上の変化を早くも気づき、沖野に助言をすることに。

彼女にも、過去の経験上、冤罪は見逃すわけにはいかないと、二人で独自に捜査。

結局、最上に反発して、二人とも検察を辞職。その後、すぐに二人が結ばれるのだが、そのシーンが、意図してなのか、なんとも滑稽なポーズであった。

何か意味があるのかと考えるがよくわからない。

嵐ファンだからというわけではないのだけれど、元々、ニノのラブシーンが美しかった記憶がない(彼の出演しているドラマや映画を全部観たわけではないのだけれど)。

意図的にエロい顔した演技を観たことがないためか、今までキスシーンなどは、なんか萎えるし「それ必要?」と何度か思ったことがったのだ。

今回も、「え?そんなシーンになるの?」と事前に知らなかったために多少萎えること覚悟で観ていたが、どう捉えて良いか不明な格好での二人の絡みのシーン。良いような悪いような…。色々、肩透かしを食らう。

あのポーズはなんの意味があったのか、誰か教えて欲しいくらいだ。

 

また、友人である前川の葬儀。

無駄にお金をかけているような葬儀に、なぞのダンサーズ。

よくわからなかった。変な宗教に入ってるってこと?とこれもモヤモヤしてしまった。

 

一番、楽しみにしていた山崎努のシーンは1シーンだけ。

やはり、ストーリーとしては、木村・二宮でほぼほぼ締めていく。

  

最後のオチも、なんだかな。と、少し物足りない印象の映画でした。